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ワインの基礎知識~産地編

初心者でも一人でワインが選べるワインの基礎知識。

今回は産地編です。

前回は葡萄の種類によってワインの個性が変わるということから好みの葡萄品種を見つけましょうということでしたが、今回は産地によって変わるワインの個性のお話しです。

皆さんは好みのワイン産地ってありますか?

お客様とお話しをしているとイメージ的なものも左右してワイン大国のフランスとイタリアが好きとお客様が圧倒的に多いようですね。

最近ではオーストラリアやチリ、カリフォルニア、南アフリカなど新しいワイン産地も人気が高くなってきました。

美味しければどこでも良いよと言う方も多いです。

産地によるワインの違いってどう違うのでしょうか?

今日はそんなお話し。

前回の代表的な葡萄品種の御紹介の中に主な産地を記しておいたのですが、実は葡萄品種と産地には非常に密接な関係があるのです。

葡萄品種は世界中に色々と存在するのですが、これは味わいのバリエーションだけではなく、その土地土地の気候に合わせて葡萄が改良されてきたためで、各生産地にはそこの気候や土壌に合った葡萄が栽培されているのですね。

ですから、産地を見ればほとんどの場合は使われている葡萄品種の想像がつくのです。

つまりはそこを覚えていれば使用されている葡萄品種が記載されていないワインでも好みの葡萄品種かどうかがわかるわけですね。

それでは分かり易いところをピックアップしましたので、世界の主な伝統的ワイン産地を見ていきましょう。
※各産地で記載している葡萄品種以外も造っていますが、ここでは覚えやすいように一般に代表的な葡萄品種のみを記していきます。

1.フランス・ブルゴーニュ地方
 この地方では赤ワインはピノノワールという品種によって造られます。
また、ガメイ種から造られる「ヌーヴォー(新酒)」でお馴染みのボージョレも有名ですね。
白ワインはシャルドネ種という品種によって造られます。

2.フランス・ボルドー地方
 この地方では上記のブルゴーニュとは異なり、数種類の葡萄をブレンドしてワインを造ります。
赤ワインで代表的なのはカベルネソーヴィニヨン種とメルロー種が中心となって造られます。
白ワインではソーヴィニヨンブランを中心に造ります。

3.フランス・ロワール地方
 この地方ではソーヴィニヨンブラン種より造られる白ワインが有名です。

4.フランス・ローヌ地方
 この地方では様々な品種をブレンドして多種多様なワインを生み出していますが、中でもシラー種より造られる赤ワインが有名です。

5.ドイツ・モーゼル地方
 この地方はリースリング種より造られる白ワインが有名ですが、辛口から甘口までタイプは様々です。

6.イタリア・トスカーナ地方
 この地方はサンジョベーゼ種を使用した赤ワインが有名です。
中でも『キャンティ(・クラシコ)』は有名ですね。

7.オーストラリア
 国内では様々な葡萄品種が栽培されているが、特にオーストラリアワインの名を世界中に広めたのはシラーズ(シラー種)で造られる赤ワインです。

8.ニュージーランド
 特に有名なのはソーヴィニヨンブラン種で造られた白ワインとピノノワール種で造られた赤ワインです。

9.アメリカ・カリフォルニア
 この産地では様々な葡萄品種が栽培されているが、特にカリフォルニアワインの名を世界中に広めたのはカベルネソーヴィニヨンで造られる赤ワインです。

10.チリ
 国内では様々な葡萄品種が栽培されているが、特にチリワインの名を世界中に広めたのはカベルネソーヴィニヨンで造られる赤ワインです。

7~10の生産地は新世界、またはニューワールドと呼ばれほとんどのワインには使用している品種が記載しており、消費者にわかりやすいものとなっています。

このように産地毎には主要品種が定まっているところが多いので、最初は代表的な品種から試していってみてくださいね。

あと一点、産地について知っておくと便利なことがあります。

これは地理のお勉強にもなってしまうのですが、何となくイメージすれば良いかと思いますので、難しく考えないでくださいね。

何度も記しているとおり、ワインは葡萄果汁を搾ってできるもの。

原料の葡萄の品質によって出来上がるワインも左右されるわけですが、葡萄そのものの出来映えというのは甘味と酸味のバランスが最も重要です。

これは葡萄に限らず、他のフルーツでも同じですよね。

葡萄も他のフルーツと同じく、気候が涼しければ酸味が乗った物となり、温かければ完熟しやすく、糖度が上がっていきます。

南北に細長い日本で例えれば北海道では酸味が出て爽やかに、九州では糖度が上がり、甘く濃い味わいになります。

リンゴで例えれば青森の津軽リンゴは酸味があって爽やかな味わいが特徴であり、長野県のフジリンゴなどは濃い甘さが特徴ですね。

葡萄もこれと同じです。

よって出来上がるワインは気候の寒暖によってその味わいが変わってきます。

すごく簡単に言ってしまえば北半球の北に向かうほど酸味の効いた爽やかなワインとなり、南に行くほど果実味のたっぷりとした濃いワインに仕上がっていきます。

同じ狭い区域で同じ葡萄品種でワインを造ったとしてもその違いは出てきます。

日本で勝沼に例えるならば、この地は山に囲まれた盆地のために東西南北の斜面、盆地とそれぞれに日照時間も違いますし、風の当たり方も異なる、車で数十分移動しただけでも、その気候というものも変わってくるので当然の事ながら出来上がる葡萄も変わってくるのですね。

ちなみに酸味が美しいワインは『エレガント』。果実味が豊かなワインは『パワフル』などと表現されているので、こういった気候の違いから味わいの違いが生まれているのだと感じていただけると良いですね。

さて、葡萄、産地と続き、お次は醸造編です。

次まで覚えれば一人でワインを買えるどころか、ソムリエになれるかも!?

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