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2007年10月28日 (日)

日本人はなぜ日本のワインを飲まないのですか?

先日、お昼頃に外国のお客様が見えて「日本のワインはありますか?」と聞かれ案内すると当店の国産ワインが多いことに驚かれた。

彼は日本のワインを探していたのだけれども近所の酒屋にはどこにも置いていないらしくわざわざ阿佐ヶ谷から自転車で来てくれたのだ。

彼は外国人のお友達を連れて夜に再来店してくれ、数本の国産ワインを買ってくれた。

ワインを購入したあと当店の外で何十分もワインのエチケットを見ながら論議している二人。

私は「そんなに珍しいのかな日本のワイン」って思っていたら彼等が再度、お店にやって来た。

すると「質問して良いですか?」とのことで「もちろんいいですよ。何ですか?」と答えるとその質問には胸を打たれてしまった。

「日本人はなぜ日本のワインを飲まないのですか?」

彼が言うには日本人は『食べる』ということが大好きな民族で、自分の国の料理である「和食」にも高い金を払って料亭で『食』を楽しんでいる。

にもかかわらず、日本で良いワインを造っている生産者がいるのに自分の国の生産者に高いお金を払って自分の国の良いワインを飲もうとしないのだという。

確かに彼の言うとおりだ。

昔と比べ、日本のワインのクオリティは一気に良くなり世界レベルに到達したと言っても良い。

なのに日本人はそれを知らないし、知ろうともしない。

これって悲しいことではないでしょうか?

この時には私が感じている日本ワインの現状をお話ししたのだが、ワイン文化の中で育った彼等には考えられない話ばかりだったらしくかなり驚いていました。
(※内容的にはこのブログで幾度と無く書いていることなのでここでは省きます。)

彼はこの疑問から日本のワイン生産地を回って勉強しているらしく、連れてきた友達はフランスでワイン造りをしていたらしい。

彼は研究結果がまとまったらホームページで公開したいということなので、その後も何度かやりとりをしているのですが、日本人として築かされることって多いですね。灯台もと暗しというか・・・

私自身、学生の頃などは日本の文化にはほとんど興味が無く、その証拠に日本の地理も歴史もひどい成績で、勉強しようなんて微塵も思っていませんでした。

しかし、海外旅行に行ったり、外国人の方との交流が増えていくと必ず日本の歴史や文化について尋ねられます。

彼等と話していて驚くのがどこの国の人でも自国の歴史は詳しく、年号もすべて頭の中に入っています。

ところが日本人は試験や進学のための勉強だけのために記憶していることがほとんどなので、社会に出てしまえば全て忘れてしまう。

私はそれに気付いたときに自分を恥じるべきだと思いました。

その頃の私は大学を卒業してあるスーパーに務めていたのですが、日本の文化を振り返って見つめてみようと思ったのですが、私の場合はそれは『食』からのアプローチでした。

全国の郷土料理や地酒にはそれらが生まれてきた背景に地理的条件と歴史的条件とが隠れています。

その土地の『食』を楽しめば、必然的にその土地の歴史や地理を学ぶことになってきます。

『食』から自国を見つめ直す。

中央教育審議会が授業を減らしすぎたと反省しているようですが、こういった日常から学ぶということこそが本当の「ゆとり教育」のように感じます。

YAHOO記事「授業減らしすぎた中教審が異例の反省」:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071028-00000001-yom-soci

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