花垣酒塾参加してきました。
今日は私が最も尊敬する蔵元、福井県大野市の蔵元・南部酒造場が主催する「酒塾」に参加してきました。
この「酒塾」は南部酒造場が醸す「花垣」の中でも極限られた限定流通商品となっている「膳々(ぜぜ)シリーズ」の販売店向けに「地酒専門店」として更なるレベルアップを図ってもらおうと南部社長が企画した「プロ中のプロのための日本酒勉強会」
日本酒に見られる健全な物と不健全な物の代表的な合計12種類の香りにスポットを当て、南部酒造場が各々にその香りを特出させた酒を特別につくり、実際に体感してスキルアップを図ろうというもの。
内容は難しいのでこのブログ上では省きますが、まずは簡単に各香りの特性を説明して早速、実践。
内容の伏せられた酒が12種類並び、それらがどの香りに属するか当てていくというもの。
私は一応、日本ソムリエ協会のワインアドバイザーの資格を持っているので自信があったのですが、これがやってみると結構難しい。
例えば酸のニュアンスが特出したものでも乳酸系と酢酸系に分けられるが、強烈になるとどちらも酸っぱい香りで鼻が麻痺し、判断が鈍ってしまう。
ほかには活性炭の使いすぎで出て来るという炭素臭などは非常に微妙な香りで捉えづらかった。
今回の12種類は10種類が問題のある香りで、いわゆる「臭」。
そして残り2種類は正常な香りで良い物とされる「香」で両者とも吟醸香であった。
私がソムリエの学校に行っているときによく怒られていたことで、今回の酒塾においても同じ説明があったが、プラスの印象になるものは「かおり」、マイナスである印象のものは「におい」と分類するのが好ましいと思います。
よく、テレビなどの料理番組で料理やお酒などをリポーターが「良いにおい」などと言っていることがあるが、これはあまりよいことではないと思いますので、お気を付け下さい。
ちょっと中断してしまったが、今回のこのテイスティングには私は結構、自信があり、中でも「吟醸香」はいくら何でも間違えないでしょう。と思っていた。
が、しかし、見事に間違えてしまった・・・
吟醸香には代表的なものが2種類あるのだが、一つは柑橘類やりんごの香りが特徴的な「カプロン酸エチル」の香り。
これは分かり易いのでさすがに正解。
もう一つはバナナや洋梨にたとえられる「酢酸イソアミル」の香り。
これも自信があったのだが、間違えた。
何と間違えたのかというとセメダイン様の香りである「酢酸エチル臭」。
説明によると「酢酸イソアミル」という香りは「酢酸エチル臭」との境界線が非常に微妙で、鑑評会などではほとんど評価されず、審査員達に「酢酸エチル臭」と判断されてしまうことが多々あるそうです。
正解を聞いてからもう一度、酒を利いてみるとなるほど、両者ともセメダイン様のニュアンスを感じるが、「酢酸エチル臭」の方が後からより強く感じ、それが消えずに脳にまで伝わってくる。
私はこの手の臭いは苦手ではないので、良いか悪いかの判断となると今回のサンプル程度だったら良い方に感じてしまう。
現実、回答を間違えたのはそういった理由からだった。
ちなみに私の正解率は50%で、かなりショックだったのだが、このテストは50%取れば全然、良い方らしい。
それほどシビアなテストなのだが、やっぱり悔しいからもっと経験積みたいな。
でも、こういった経験って酒販店でもなかなかできない。
今回は南部酒造場が「花垣 本醸造」をベースに特別に仕込んでくれた物なのだが、このセットを欲しい人は結構いるのではないでしょうか?
よく、これは正しい香味なのかこの酒は最初からこういうものなのか。
劣化か熟成か。
酒から出た物か醸造機材からかはたまた瓶や栓からかなど悩むことが多々ありますが、こういった香りを覚えるだけでそれらが判別でき、お酒が正常な物か否かの判断材料になります。
私もここまでシビアに比べたことはなかったので非常に勉強になりました。
しかし、私もまだまだ修行が足りんな。
そんな「花垣」よりこれからの季節におすすめのお酒が入りました。
花垣 純米吟醸 亀の尾
720ml ¥2,100
両方ともお燗が冴える純米酒。
どこか懐かしさを覚える秋の田んぼの中を歩いているようなふくよかな香り。
これらを飲む度に本来の日本酒、特に純米酒はこういったスタイルであるべきではないかと考えさせられます。
これらのお酒はそんな古を感じさせる味わいながらも徹底した温度管理や清潔な蔵内に由来する現代的なクリーンさも感じさせ、「温故知新」の良さを酒から感じ取ることができます。
これから秋の味覚が美味しくなってきます。
花垣のぬる燗でゆるりとやってみませんか?
福井県大野市 南部酒造場「花垣」販売ページ:http://yamazakiya.biz/hanagaki.html
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