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ムートンはやっぱりムートンだったね!

月曜日はお店は休みだったのですが、ワインとチーズ、イタリア食材の商談会が重なり豪雨の中、昼から出かけることに・・・

いくつか良い物は見つかったのですが、気がついてみるともう6時!

もう休み終わっちゃった・・・

でも、今日の晩飯はとっても楽しみなんですよね~と心の中はウキウキ。

その理由はというと

もう、私が高校生からのお客様で大のワイン好きのカリスマ美容師の方がいるのですが、彼が今度、故郷の北海道に帰り、開業するということで今日はお別れ会。

何か心に残るワインを彼に飲ませてあげたいと思いワインを2本セレクトしておきました。

1本は私が大好きなブルゴーニュの生産者「ロベール・アンポー Robert Ampeau」のサヴィニー・レ・ボーヌ1989年。

これは先日、ブログにも書いた私が考える本当のブルゴーニュの味わいを知ってもらいたいなというのと1本目に飲もうと思っていたので、酸も爽やかで尚かつ丸く美味しく飲んでいただくために本来はもっと力強く、私好みなヴォルネイやポマールではなく、こちらをチョイス。

もう一本は泣く子も黙るかの「シャトー・ムートン・ロートシルト Chateau Mouton-Rothschild 1994年」。

『ムートン』といえばワイン好きならずとも一度は飲んでみたいワインの王様ですよね。
私の個人的なコレクションの中ではこれしかないでしょうということでチョイス。
あまりよいヴィンテージではないですが、エチケットも好きだし、何十年も熟成を続けるムートンですからこのぐらいのヴィンテージが今飲むには丁度良いかな。
仕事のテイスティング以外で、プライベートでムートンを開けるのは初めて。
しかも自腹で・・・

こんなに良いワインを開けられるんですからお別れは寂しいけどテンションは上がりますよね!

約束の時間になり、アンポーとムートンをそっとセラーから出して、例の如く「やきにく家 房(ばん)」さんへ(本当は前日に持っていって休ませておこうと思ったのに忘れてしまったのですね)

先に話しておくとワインに頭が行き過ぎて写真も忘れてしまいました。

さ~て、いよいよワインを開けます。

まずはアンポーから

房さんがキャップシールを剥がすと「何かコルクがむちゃくちゃ沈んでるけど大丈夫か?」の声。

そういえばアンポーを開けるといつもコルクが下がっています。

「ロマネコンティ」みたいに真空してから打栓してるんじゃない?との意見。

ゆっくりとコルクを持ち上げていくとコルクが引き戻されていく感覚があり、抜いた瞬間に「シュッ」という音が。

やはり真空にしてコルクを入れているようです。

ロベールアンポーは各ワインが飲み頃を迎えないと絶対に出荷しない希少な頑固者生産者であり、最低でも10年、15年は熟成してから出荷されます。

長期熟成を経ているワインだからこそこういった心遣いは本当に嬉しいものですね。

開けてみると状態は良好。

香りはイチゴの香りになめし革という典型的なブルゴーニュの香りが繊細かつ複雑に上がってきます。

開けたては酸が少し強いですが、口にするとその美味しさは美しさと優しさを兼ね備えた女性が想像されます。

時間が経ってくると共に丸みが出て、酸も柔らかくなりコンポートを連想させるような甘美さが出てきて、更に複雑に。

やっぱりアンポーは美味しいですね!

今まで外したことは無いです。

こちらの商品は店内にストックしておりますので、ご興味のある方は是非オススメです!

色々な前菜と合わせながらゆっくりアンポーを楽しんだ後はお待ちかねのムートンです。

でも、実はこのワインはちょっとだけ心配が・・・

このワインを買ったのは十年前で自宅のセラーにずっと保管していたのですが、このワインと一緒に「シャトー・ラトゥール Chateau Latour1993」を購入し、昨年、開けてみたのですが、完全にイッてしまっており、最低の味になってしまっていました。

このワインの輸入元は価格は非常に安いのですが、輸送と保管状況が最悪で、安ワインなどははずれがほとんど。

しかし、最上のワインになれば、特にラトゥールなど酒質のしっかりしたものは多少のダメージは消化してしまうだろうと思い、購入しましたが、やはり結果は惨敗・・・

ですからこのムートンももしや・・・という思いがあり、ドキドキでした。

これがはずれだったらもう一本ストックしてある正規もののラトゥールか70年のランシュバージュを開けようと思っていたのですが、開けてみるとどうも大丈夫そう?

コルクは若干のブショネを感じさせましたが、ほとんどわからないようなレベル。

グラスに注ぎ香りを嗅いでみると一同「おぉ~」

完璧の状態ではないですが、さすがはムートンですね。

圧倒的な香りがありながらも優しさや優雅さが香りから感じられます。

飲んでみるとやはりムートン、されどムートン、決して良い状態ではないにも関わらず美味しい!

ちょっと若かったのと軽いブショネ、輸入元の取扱いが影響してタンニン分のざらつきが少しだけありますが、それだけの悪条件の中、これだけの美味しさとポテンシャルを発揮しているとはさすが!

ロートシルト男爵に敬意を表します。

時間と共にボルドーの王者らしさを発揮し始め、本当に堪能できました。

他にもシャルドネの産地別比較テイスティングをしたり、コート・ド・カスティヨンで最近話題の「ドメーヌ・ド・ラ Domaine de l'A」、最上のリブロースをごちそうになったりと本当に有意義な夕食を楽しむことができました。

今回はほとんど私の手持ちのワインでしたので大した金額ではなかったのですが、これを同じように他のお店で行ったらいくらかかったのでしょうか?

考えるだけでゾッとしますね!

こんなに贅沢な毎日を過ごせるようにいつかなれるのかな?

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