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ワインの『時間』ってやはり素晴らしい!!

先日、自宅のワインセラーを整理しているとそろそろ飲まないとヤバそうな1960、1970年代のワインがゴロゴロと・・・

80年代、90年代のコレクションはバッカバカ開けてしまいその後はほとんど買い足していないためにすでにワインセラーの中は90年後半から2000年代ばかり。

その中に怪しい1960、1970年が転がっています。

しかも、これらは私がまだワインの勉強を始めた10年ほど前に購入した物ばかりで、私の安月給では良いヴィンテージなど買えるわけがなく、当時は無名に近かったシャトーなどのどちらかといえばバットヴィンテージばかり・・・

「飲めンのかなこれ?このままコレクションにした方が良いかな?」

と思いつつも「ワインは飲むために造られたのだからやっぱり飲もう!」ということで一本をチョイス。

開ける前日に『やきにく家 房』さんに預けて翌日、夕食に焼肉をつまみながらこのワインを開けることに。

Clos_rene ※携帯で撮ったので見づらいですが・・・







セラーから出してきたワインは『クロ・レネ Clos Rene 1975』ポムロルの最近話題のワインです。

このシャトーは90年代からミッシェル・ローランの手が加わり、その高い品質ながら手頃な価格で人気の高いポムロルのワインです。

現行のヴィンテージは2003年とかで三千円台、この1975年で2万円ぐらいでしょうか?

つまりは結構、安いワインだし、このヴィンテージはミッシェル・ロランも入る前。

そんなワインが30年以上も持つのかと不安でした。

前日に預けておいたワインは良い具合に澱も落ち着いている様子。

抜栓はワインを勉強中の房さんの女の子に良い経験になるからと頼みました。
※ちなみにこの彼女は現在、フジテレビのドラマ「山おんな壁おんな」に出演中!お店で顔を覚えてウォーリーを探せ感覚で探しましょう!

まずはキャップシールを開けてみるとコルクの状態は最高といった感じ。
これだったらオールドヴィンテージを開けたことのない彼女でも開けられるでしょう。
と思ったところで「あっ・・・」
やっぱりコルクを折ってしまいました。。。
まぁ、初めてなのでしょうがないですね。

この折れたコルクを上手く引き上げるために房さんと私でアドバイス。
もう最悪、ワインの中に落ちちゃってもいいかと半分あきらめ気味の私の頭を見事裏切り綺麗に抜けました!拍手~!!!初めてにしては上出来です!
でも、房さんにはダメ出しされていましたね。

さて、お次はデキャンタージュ。

デキャンタージュは何も言わずにできるかなと思っていましたが、いきなりデキャンタとワインを持ち上げた彼女にストップ!

よく考えたら若いワインしか扱ったことのない彼女にとってデキャンタージュは「澱(おり)」を取り除く作業というより若いワインを一気に開かせる作業といった感じで、ゆっくりワインを扱うという認識はなかったよう。

ゆっくり澱を浮かさずにデキャンタに注いでいくと何とも言えないフローラルで熟れた果実の香りが辺り一面に広がっていきます。

この時の感覚は心を躍らせますよね。

ゆっくりとしながらも丁寧にスルスルとワインを注いでいき、澱が混ざる寸前でストップし完了。

よくできました。

さて、32年の時を過ごしたワインを飲んでみましょう。

色合いを見るとそれほど強い茶色は見えずにまだ紫の色合いさえ感じさせる若々しい色合いで、90年代半ばぐらいに感じさせます。

アロマは前述の通り、黒い果実の香りに溢れており、まだフレッシュさを感じ、こちらも若々しい。
ブーケはさすがにスパイシーな香りが十分に出てきており、熟成の時を感じさせます。

口に含むとタンニン分は十分にありながらも非常に丸く優しい。

しかし口中で果物の熟した美味しさがボリュームを感じさせ、スパイシーな複雑さが心をくすぐります。

まだまだ行けますが、少しピークを過ぎた感じのために余韻は長いが、ちょっと短め。

十二分に美味しいワインで、個人的にはかなり感動です!

決してスケールの大きなワインではありませんが、このワインには古き良き時代のボルドーの味わいを感じられました。

それはボルドー本来の「飲みやすさ」。

それは現代のボルドーのようなギシギシとした力強いタンニン分でもなく、圧倒的な果実味でもない、それはバランスの取れたボルドーならではの「飲みやすさ」

古いヴィンテージを飲むとよくわかりますが、ボルドーは力強いワインではなく、本来は「均整の取れた優しい飲みやすさ」を持つワインだったことがわかります。

それが「ワインの女王」と呼ばれる由縁ではないでしょうか?

このワインにはその時代の優雅さが詰まっていました。

ワインしか運ぶことのできない時間を超えた感動。

この感動を知る度にますますワインが好きになっていく自分に気づきます。

皆さんもたまには時間を超えたワインを飲んでみませんか?

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