食品添加物表示の不思議
石川でかなり大きな地震があり非常に心配です。。。
当店がお取引している蔵元や生産者は南部に位置しているので、まだ良かったようですが、輪島を中心に能登半島先端部にお住まいの方々はまだまだお気を付け下さい。
本日も焼き立てのパンが店頭に並び、昨日御紹介いたしました美味しいエスプレッソもお楽しみいただけますし、もちろん鍋島 特別本醸造活性にごり生酒もご試飲できます。(在庫が極わずかとなってしまいましたが)
午後には雨と風が止むようですので是非、お出かけ下さい。
本日は以前、予告いたしました福井県大野市の美味しいものを御紹介。
今朝、大変な地震が起こってしまいましたが、石川県・富山県・福井県のある北陸は食も酒も本当に美味しいものが集まっており、食の宝庫です。
北陸三県の中で福井県は少し地味なイメージがあるのですが、滋賀・京都などと比較的近い距離にあるために食文化の影響を受けているといわれています。
福井県では海側の海の幸と山側の山の幸と食材が豊富ですが、今回は山側の大野市にスポットを当ててみます。
福井県の大野市は古い町並みが残る奥越前の中心地として栄えてきました。
この地には御清水(おしょうず)といわれる湧き水が町の至るところから沸き上がっており、名水百選に選ばれていますが、私個人的にはこの水が日本で一番美味しいと思っています。
そんな美味しい水が生活用水なのですから本当に驚きですよね!
近所の大野出身のお爺さんなんかは子供達に「自分が倒れたら最後に大野の水を飲みたいから持ってきなさい」と伝えているそうです。
この水があるからこそ大野は美味しいものに恵まれ古くから栄えてきたのです。
ここ大野には私が最も尊敬し、愛して止まない日本酒「花垣」の醸造元・南部酒造場があります。
大野は飯米はもちろんなのですが、日本でも有数の最高クオリティを誇る酒米が育つことでも知られており、「花垣」はこの酒米と前述の御清水を使い、熟練した能登杜氏の畠中喜一郎杜氏の技で造られているのです。
先日、南部酒造場の南部社長よりお誘いを受け、大野特産品の商談会に出かけてきました。
商談会に並んでいるのは地醤油、地豆腐、焼き鯖、里芋、お米、山葡萄ワイン、日本酒、煎餅などなど。
この中で前々から皆様に御紹介したかったのは「里芋」。
大野の里芋は日本一美味しいと有名でNHKの「ためしてガッテン」でも紹介されていましたね。
私は本来、里芋はあまり好きではなかったのですが、5年ほど前に南部社長と初めてお会いしたときに食べさせていただきかなりのカルチャーショックを受けました。
現地、大野に行って食べると更に感動です!
何が違うのかというとまずはネバネバ感。
他で食べる里芋はどうもあのヌメヌメネバネバとした感じが得意ではないのですが、大野の里芋は表面のヌメヌメはなく、口に入れるとモッチリとした粘りが出てくるのです。
この秘密は皮むきにあるそうで大野では水車の小型版と言った感じの芋洗い器に入れ、流れてくる御清水で、ゴロゴロとゆっくり洗っていくのですが、この時、表面の皮は剥けずに泥の付いた表面だけが削られ現れていきます。
皆さんは御家庭で里芋を煮るとき皮はどうしていますか?
ほとんどの方は包丁で皮を剥いてしまいますよね?
そうです!ここがポイントだったのです。
皮を剥いてしまうと煮たときに旨味の成分でもあるあのヌルヌルとした成分が芋の外に流れ出てしまうために味わいが損なわれてしまっているのです。
「ためしてガッテン」で知りましたが、御家庭ではアルミホイルをグシャグシャに丸め、水を張った器の中で里芋の表面を擦ってあげると上手くできるそうです。
そして大野の里芋は何と言っても旨味の多さが違います。
その秘密は土壌の素晴らしさともちろん御清水にもあるのですが、里芋は一度掘ってしまうと同じ場所では美味しいものが採れなくなってしまう物で、何年も土壌を休ませないと元には戻らないのです。
ここ大野では最低でも4年間。良い生産者になると7年もの間を空けるそうです。
そのため生産量は少なくなってしまい、希少なものとなるのです。
市場に出回っているのは輸入物か大量生産品がほとんどですので、根本的に違う物なんです。
私の田舎では毎年、同じ場所で作っていますが、やはり味は大野産とは比べ物になりません。
当店では近い内にすでに味付けをした真空パックを取り扱う予定ですのでお楽しみに!
今回は御紹介できませんが、美味しいお煎餅も見つけたのでお楽しみに!
・・・と肝心の表題を忘れていました!
今回の表題は「食品添加物表示の不思議」でしたね。
これは今回御紹介した大野の特産品商談会のことですが、前述の里芋の煮っ転がしも煎餅類も裏面の原材料表示を見ると「着色料(カラメル色素)」や「調味料(アミノ酸等)」などと書かれているのです。
これを見て疑問に思い、生産者に「化学添加物を使用しているのですか?そんな必要はないんじゃないですか?」と尋ねてみると生産者は「カラメルは三温糖のこと。アミノ酸は醤油のことですよ」とちょっと驚きの答え。
「じゃあ、三温糖と醤油と書けばいいじゃないですか?」と返すと生産者は「そうしたいのですが、行政からの指導でこうなったんですよ}
「???」
確かにこういった表示はよくされますが、醤油や三温糖といった表記の仕方は生産者の自由であると私は認識していたので、これにはちょっと疑問が残りました。
知識のない一般消費者にとって「着色料」「調味料」「カラメル色素」「アミノ酸」等という書き方は非常に分かりづらく誤解を招くのではないかと考えます。
つまりは多くの一般消費者に「化学調味料無添加」であっても「無添加食品」とは認識されないということです。
私の経験上、「美味しいものをつくっている人達は安全なものをつくっている」ので、それを基準にし、実際に生産現場を訪問して確認していますが、一般消費者達は何を基準に食品選びをすれば良いのでしょうね?
食に対する問題はまだまだ山積み。
行政も大手との関係を重視するのではなく、キッチリと生産・販売・消費それぞれの現場を勉強してもらいたい物ですね。
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